2012年5月10日木曜日

脂肪についての基礎知識/ダイエット.com


脂肪細胞の中には油滴という脂肪を貯めておくのようなものがあります。 食物から摂取した脂肪や糖は、脂肪酸とグリセロールに分解され、血液に運ばれてこの油滴に貯蔵されます。 食べた脂肪分が直接脂肪として蓄積されるわけではないのです。 太っている人は、油滴の袋が大きく膨らんでいる状態です。痩せるためには、この油滴に入っている脂肪を運動によってかき出し、油滴の袋を小さくする必要があります。 脂肪は日中の活動している間は、身につきにくく、活動していない就寝時につきやすい傾向があります。寝る直前に食べると、太りやすくなります。 筋肉も就寝前に効率良くつきます。就寝前の筋肉運動は有効のようです。 また、日中の活動期でも食事をした後、余分に摂取した糖分や脂肪分は脂肪として各細胞にエネルギーを蓄えようとしますから、長い間食が日常的に繰り返されていくと、脂肪細胞は厚みを増していくのです。

脂肪細胞の数全体は幼児期(ほぼ3歳まで)に決定されてしまうそうです。 それ以降は、思春期にほんのわずか増える程度か、増殖型肥満などの特殊な場合をを除いて、数の増減はありません。子供のころから太っている人は、脂肪細胞の数が増えているため、痩せにくい傾向にあります。一度増えてしまった脂肪細胞は、その後、数を減らすことができません。ですから、痩せるためには、蓄積される脂肪細胞の大きさを変化させることにかかっているといえるようです。脂肪細胞は、風船のように、細胞が膨らむと太り、逆にしぼむと痩せる性質があります。 ダイエットでスリムになるということは、この脂肪細胞を縮ませることなのですね。 

※ 増殖型肥満とは?
増殖型(過形成性) 肥満は、脂肪細胞の数そのものが増えていく肥満で、主として乳幼児や子供の肥満に多く 見られるタイプです。

基礎代謝は、何もしていない時も、生命を維持するために絶えず使われているエネルギーのことです。 基礎代謝の量は、個人差があります。同じカロリーを摂取した場合も、基礎代謝量が大きければ太りにくく、基礎代謝量の小さければ太りやすくなります。 また筋肉が多ければ多いほど基礎代謝量は上がります。つまり、基礎代謝量を上げることは、肥満予防につながるわけです。しかし、基礎代謝量は、加齢と共に徐々に減少します。これは基礎代謝を主に行っている筋肉が衰えて減少していくためです。筋肉のが減るとエネルギー消費も減り、脂肪が蓄積しやすい身体になります。歳をとっても、筋肉の量を維持できれば、基礎代謝の低下も防げますし、老化予防にもつながります。


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脂肪には、脂肪酸、中性脂肪、コレステロール、リン脂質の4種類が存在するそうです。 コレステロールも脂肪の一種で、コレステロールは目に見えない脂肪、中性脂肪は目に見える脂肪というふうに理解すればよいみたいです。コレステロールも中性脂肪と同じ様に、体にとってはなくてはならない存在なのですが、体に貯まりすぎると害になってしまいます。コレステロールは私たちの体の細胞の細胞膜をつくる材料になったり、男性ホルモンや女性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどのホルモンや、胆汁酸の原料にもなっているそうです。コレステロールは、私たちの体に欠かせない物質であり、1日あたり1〜1.5gは必要のようです。しかし、必要量を超えたコレステロールは、動脈硬化など、体に害を及ぼしてしまうとのこと。やはり日ごろの食生活で、摂り過ぎないように注意する必要があるのですね。

「脂肪」といわれているのは、中性脂肪(トリグリセライド)なのです。 脂肪組織は部位によって皮下脂肪・内臓脂肪などと分類されていますが、いずれも中性脂肪が蓄積したものであるのです。 中性脂肪の主な役割 は、以下のようになります。

●エネルギーの貯蔵
体内に蓄積される中性脂肪は、エネルギーが不足すると、遊離脂肪酸に分解されて血液中に放出され全身に運ばれます。そして体内各部分の細胞が正常に活動するためのエネルギー源となるのです。 1グラムあたり 糖質⇒4kcal  たんぱく質⇒4kcal  脂肪⇒9kcal と、糖質、たんぱく質に比べても、大変優れたエネルギー源になります。(肥満の方にとってはかなりのカロリー源ですが)ちなみに、1キロカロリーは、水1リットルの温度を1度上昇させる時に必要となるエネルギーのことです。わずか1キロカロリーの違いでもエネルギーとして見ると大変な違いになります。脂肪1gを燃焼させるためには、中性脂肪の場合、0℃の水1リットルを9℃にまで上昇させるだけのエネルギーが必要になってくるのです。大変な量のエネルギーなのです。

●体温維持
寒さから身を守り、体温を一定に保つ役割りを果たします。衝撃から体を守ります。 寒さから身を守り、体温を一定に保つ役割があります。体内の中性脂肪の量が極端に減ると、体温の調節機能に障害が出ます。


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内臓を外部の衝撃から守る役割
多少何かにぶつかっても、「痛い」だけですんでいるのは、中性脂肪のおかげなのです。内臓など体内の重要な器官を衝撃から守るクッションのような働きをしています。(あまりにも激しい衝撃の場合は別です。気をつけましょう)脂肪細胞から多くの生理活性物質が分泌されていることが近年の研究からわかってきています。これらの物質は、アディポサイトカインと呼ばれています。 (ちなみに。「アディポ」というのは脂肪という意味です。)アディポサイトカインは、身体の様々な機能を維持する為に重要な役割を果たしています。 中性脂肪が多すぎたり、少なすぎたりすると、アディポサイトカインのバランスが崩れ、ホルモンの分泌や免疫系、血液の状態、生殖機能などに様々な障害を引き起こす恐れがあります。

肥満とストレスには密接な関係があるようです。 もっとも肥満に限らず、ストレスが多くの疾患の誘因になっていることは研究により明らかなりつつあるようです。「ショックで何も喉が通らない」というような状態を経験されたことはありませんか?急激に強いストレスを受けた場合は、食欲が減退してしまうそうですが、その逆に慢性的にストレスがかかっている場合は、食欲を増進させてしまうそうです。すなわち過食 になってしまうわけです。基本的に人間の体は一定の体重に保とうとする性質を持っていて、食欲の調整が自然に行なわれているそうなのですが、慢性的なストレスがかかると、どうしても過食になってしまうそうです。食事(特に甘いものを摂る)ことにより、脳内に快感物質が分泌され、それがストレスをやわらげる役目を果たすことになるそうです。なんとなくイライラして、ついつい食べ物に手が伸びてしまう人、暴飲暴食に走ってしまう人は要注意かもしれませんね。太ると、また「太っている」ということに対してストレスを感じてしまったりしますものね。肥満を防ぐためには、まず慢性的にストレスをためないようにうすることも大切なのですね。


あまりにも高熱は何ですか?
現代の肥満は、肥満症とも呼ばれるほど、いっしゅの病気のように扱われる傾向にあります。 肥満は、糖尿病をはじめ、多くの生活習慣病を発症するリスクを高めます。 WHO( 世界保健機関)でも、「肥満は人類の疫病である」という位置付けになっています。

肥満と関係の深い生活習慣病
糖尿病(インスリン 非 依存型)
肥満している人に糖尿病が多いこと、糖尿病になると肥満になりやすいことは、ともに明らかになっています。
糖尿病は、血中のブドウ糖の濃度が上昇することで様々な合併症を引き起こす病気です。
主な合併症には、視力低下や失明、腎臓の機能低下、動脈硬化、神経障害、足壊疽などがあげられます。

高脂血症
血中の中性脂肪やコレステロールが増える病気です。中年以降の半数が高脂血症と言われるほど多い中高年に多い病気です。 高脂血症の人は、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞などの疾患も併発しやすい傾向にあります。

脂肪肝
高脂血症と同じく非常に多く見られる疾患であり、肝臓に脂肪が過剰に蓄積している状態を指します。肝炎、肝硬変、肝がんなどにも発展する可能性があります。

高血圧  
糖尿病と同じく、肥満と高血圧も相互に深く関係しています。正常な体重に減量するだけで改善するといったケースもあり、肥満との関係が深いことが分かっています。 上記に挙げたものに限らず、多くの疾患が何らかの形で肥満によって発症したり悪化したりする可能性を持っているといえます。 まさに、肥満は万病の元のようですね。

遺伝的な要素   
一家全員が太っているという場合、遺伝的な原因が強いと考えられます。 もちろん家族ですから、一緒に生活して同じものを食べているわけで、肥満になりやすい食習慣に原因がある場合もあります。 しかし遺伝的な原因の場合、食習慣を改善しただけでは、予防できないとも言われています。  

エネルギー消費機能(基礎代謝)の異常 
エネルギー消費の大部分を占める基礎代謝などに異常をきたしている場合も肥満になる場合があるようです。実際に肥満している人の脂肪細胞は、肥満していない人に比べて基礎代謝能力や熱産生能力が低いという報告もあります。

摂食中枢(食欲の調整)の異常
基本的に人間の身体は体重を一定に保つように、空腹感や満腹感を調整していると言われています。この調節機能に異常を来たすと、空腹感や満腹感を与える指令がうまくできなくなり、結果、食べ過ぎたり食べなさ過ぎたりして、太ったり痩せたりしてしまうようです。


欧米化した食生活の環境
日本人の食生活が、欧米化したことにより、高カロリー食を摂取する傾向になってきたことが原因による肥満です。また幼児期に高カロリー食を多量に摂取すると、脂肪細胞が増殖し一生太りやすい体質になるとの報告もあります。 このように肥満の原因は様々であり、それぞれに合ったダイエットをすることが必要となってきます。流行っているからといって、そのダイエットが自分にも当てはまるとは限らないようです。

最近の研究によって、内臓脂肪型肥満が、特に生活習慣病と関連が深いことが明らかになってきています。肥満の場合、内臓脂肪型肥満であるかどうかを判定することが重要なってきています。 厳密には、CTで腹部の断面を診断し、 内臓脂肪面積が100平方センチ以上 の場合、内臓脂肪型肥満と判定されるようです。

内臓脂肪が及ぼす悪影響
脂肪組織は、エネルギーの貯蔵庫としての役目のほかに、生体の様々な機能をコントロールする生理活性物質(サイトカイン)を生産していることがわかってきました。特に内臓脂肪が過剰に蓄積された状態では、サイトカインが正常に生産されなくなってしまい、様々なトラブルを引き起こすようになります。血栓が出来やすくなったり、動脈硬化になったり、糖尿病になったり、といった悪影響がもたらされます。

隠れ肥満の問題

一見肥満には見えない体型でも、内臓脂肪が増えてしまう、いわゆる隠れ肥満の心配があります。隠れ肥満は、ダイエットのリバウンドを繰り返したり、運動不足、偏った食事から、なりやすいと言われています。上記に思い当たるふしがあり、全体的には痩せていても、お腹だけがポッコリ出ているような場合は、要注意です。

単純性肥満
肥満の95%がこのタイプとされています。 身体の機能に異常があるわけでも、特定の病気が原因となっているわけでもなく 単純に生活習慣が肥満の原因となっている場合です。

症候性肥満
生活習慣に関わらず、病気や身体機能の異常によって起こる肥満です。 ホルモンの分泌異常や脳の疾患からくる摂食異常、薬の副作用などから起こります。


理想的なボディーを手に入れたいのならば、「体重」を減らすことよりも「体脂肪」を減らすことが大切です。 どうしても体重にばかりが気になりますが、大切なのは、脂肪を減らすことなのです。 体重から脂肪だけを取った重さを「除脂肪体重」といいます。 除脂肪体重には、骨、筋肉、血液など、生命維持のために欠かせないものが含まれています。 短期間で体重を減らした場合、減った重量の、ほとんどが水分で、次に筋肉、骨、血液となります。肝心の脂肪はほとんど減っていないようです。体重はあくまでもその人の重さを示したものです。飲んだり食べたりすれば、体重が増えるのは当然なのです。



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